午後10時。帰りの電車の中でのこと。
私は、6人がけの座席の一番端に座った。
始発だった為、はじめ車内は空いていたが徐々に混雑してきた。
そのうちに、私の目の前に酔っ払いのおじさま2人が来た。

いやな予感・・・。
私はこの手のおじさま達が、大の苦手だ。
強迫のせいもあるが、そういう人の着ている服の端が自分に触れるだけで
不快な気分と同時に、恐怖が襲ってくるからだ。

案の定、恐れていたことが起きた。
かなり泥酔しているであろうおじさまは、吊革につかまりながら
電車が揺れるたびに、ぐらんぐらんと一緒になって揺れはじめた。
その度におじさまのコートの裾が、私の膝にあたる。

汚い、汚い、汚い、汚い・・・・・!!!
お願いだから、もっとあっちへ行って・・・・・!!!

あまりの嫌悪感にめまいと吐き気、そして手が震えはじめた。
呼吸が荒くなる。ハンカチで口元をおさえた。

どうしよう、次の駅で降りようか・・・?
いや、だめだっ。途中で電車を降りたら、また別の強迫が襲ってきて、
ますますパニくってしまう・・・

そうこうしているうちに、どうにか最寄り駅まで辿り着くことが出来た。
いつもだったら外の空気を吸えばだいぶ症状が落ち着くのだが、
今日はなかなか吐き気がおさまらなかった。

・・・遅い時間の電車と酔っ払いはキライです(泣)・・・

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